絵付け
西野 美香
Mika Nishino
2013年
石川県立九谷焼技術研修所 本科 卒業
2014年
石川県立九谷焼技術研修所 研究科 卒業
パーマネント賞 受賞
九谷焼卸問屋で絵付けに従事
2017年
九谷焼技術者自立支援工房入室
2020年
能美市九谷焼美術館|職人工房| 入室
- 作品
- Works
-フリル-ブリーチ
-ちょう-ロングネックレス
-たいよう-ロングネックレス
-リーフ-ブローチ
-あじさい-ロングネックレス
-ちょう-ロングネックレス2
-わたりどり-ブローチ
-ゆず-ブローチ
-リーフ-ブローチ2
-フリル-ロングネックレス
-フリル-ブリーチ
-ちょう-ロングネックレス
-たいよう-ロングネックレス
-リーフ-ブローチ
-あじさい-ロングネックレス
-ちょう-ロングネックレス2
-わたりどり-ブローチ
-ゆず-ブローチ
-リーフ-ブローチ2
-フリル-ロングネックレス
- 作り手インタビュー
- Interview
九谷焼の表現方法の多様さは、小さなアクセサリー だからこそより感じていただけるはず。
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普段はどのような作品を制作しているのですか?
黒を基調とした上に、金彩の「金」や和絵の具の「色」を施すような器を制作しています。黒は何種類かの黒を混ぜて、質感などを調整したオリジナルの黒です。モノトーンと金の組み合わせには昔からなぜか惹かれていて、学生時代から模様が無限に展開していくような作品を制作していました。
九谷焼は何と言っても上絵が特徴的です。「描く」ということがとにかく好きで、一生を通じて打ち込める「何か」を探していた当時の私にとって、九谷焼との出会いには「これだ!」という運命的なものを感じました。 -
Wear KUTANIでの作品づくりで大切にしていることは?
九谷焼は食器に限らず、雑貨やインテリアなど様々なアイディアが商品化されています。その中でもWear KUTANIの特徴は、やはり“身につけるもの”であるということ。特にアクセサリーは「誰かに会う」ときに、自分を飾る一部として選ぶものです。だからこそ、このアクセサリーが身につけてくださった方の服装と気持ちを彩り、さらには合う人々にも「え!これがあの九谷焼なんだ!」と、驚いてもらえるようなものがつくれたらと思っています。
実は私も、たまたま雑誌の特集で現代の九谷焼の自由さを知り、衝撃を受けたことがきっかけとなりこの道に入りました。だからこそ、Wear KUTANIが一つの媒介となって、より多くの方に「今の九谷焼」の多様さを知っていただけたら嬉しいですね。 -
WearKUTANIを通じて伝えたいメッセージはありますか?
Wear KUTANIには17名の作家さんが参加しています。共通する素地や素材を使っていても、描く人が違うだけでこんなにも別の世界が現れるのだなぁと、いつも感心してしまいます。 九谷焼は数ある伝統工芸の中でも、表現方法の広さやその自由さが抜きん出ている焼物です。Wear KUTANIは「アクセサリー」という小さい作品だからこそ、その違いを感じ取っていただきやすいのではないかと思っています。どの作家さんも、この限られた面積の中に“自分”というもの詰め込んで表現されているので、ぜひその凝縮された世界観を見比べて、お気に入りの一点を見つけていただきたいですね。
(取材:2021年2月)